決勝戦(宮城・石巻市民球場)
 東北王者は聖光学院(福島)

聖光学院 001 060 010 8
仙台育英 000 000 000 0

(聖)舘池亮佑ー小野大輔(仙)伊藤樹、阿部恋、吉野蓮、松田隆之介、笹倉世凪ー木村航大、吉原瑠人、小野寺真輝□二塁打=小林聖、藤田竜輝、畠中子龍(聖)

○…聖光学院は3回表、2死から2番小林が2塁打で出塁。3番坂本が四球で出で2死一、二塁の場面で4畠中の適時打で先制した。5回表には大量6点を奪って試合を決めた。先発した右横手投げエース舘池は、強力仙台育英打線を5安打完封の活躍で優勝に貢献した。

《スズキの視点》甲子園常連校の聖光学院(福島)が意地を見せた大会でした。このチームは昨秋、福島県大会初戦でコールド負けというこれまでにない悔しさを味わっています。センバツ出場はできず目標にした夏の甲子園大会も、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になり、夏の甲子園連続出場の夢が断たれ、大きなショックを受けたことだと思います。それらを乗り越え目標を今大会に設定。県大会では磐城を、東北大会では鶴岡東、仙台育英の東北のセンバツ代表校を次々に撃破しました。選手たちは代替大会を「心の甲子園」と決めてモチベーションを保ってきたと聞きます。甲子園球場にはいけませんでしたが、聖光学院は最高の形で今夏を終了することができたのではないでしょうか。