2013年にNPB・北海道日本ハムファイターズに入団以降、投手と打者を両立する「二刀流」の選手として試合に出場し、2014年には11勝、10本塁打でNPB史上初となる「2桁勝利・2桁本塁打」を達成[2]。2016年には、NPB史上初となるベストナイン賞、ベストDH賞のダブル受賞に加え、リーグMVPに選出された。投手としての球速165km/hは日本人最速記録である。2019年にはMLBにおいて日本人初のサイクルヒットを達成した。
選手としての特徴
パ・リーグ主催試合では指名打者を解除して先発投手ながら打席に入る場合や、セ・リーグ主催試合では先発投手ながら主軸を打つ場合もある。又投手としてのみ先発登板するケースや、野手としてのみ(指名打者で)先発出場するケースの他に、投手として先発出場し降板後に野手として守備に就くケースや、野手として先発出場し途中の回から救援登板するケースもある。
2020年シーズン前、筋骨隆々となった体型でマスコミの前に出たが、張本勲は2月23日の『サンデーモーニング』で「ダメだねえ、大谷は。あんな体つくっちゃダメだよ。プロレスじゃないんだからね。野球に必要な体だけでいいんですよ」と話した。新井貴浩はイチローがメジャーに行った後に体を大きくして一時打撃の感覚を狂わせたことがあったと説明した。

選手としての特徴
パ・リーグ主催試合では指名打者を解除して先発投手ながら打席に入る場合や、セ・リーグ主催試合では先発投手ながら主軸を打つ場合もある。又投手としてのみ先発登板するケースや、野手としてのみ(指名打者で)先発出場するケースの他に、投手として先発出場し降板後に野手として守備に就くケースや、野手として先発出場し途中の回から救援登板するケースもある。
2020年シーズン前、筋骨隆々となった体型でマスコミの前に出たが、張本勲は2月23日の『サンデーモーニング』で「ダメだねえ、大谷は。あんな体つくっちゃダメだよ。プロレスじゃないんだからね。野球に必要な体だけでいいんですよ」と話した。新井貴浩はイチローがメジャーに行った後に体を大きくして一時打撃の感覚を狂わせたことがあったと説明した。
投手
オーバースローから繰り出す、平均96.7mph(約155.6km/h)・最速165km/hのフォーシーム、平均139km/hのフォークボール、鋭くブレーキのかかるスライダーを軸に、稀に平均115km/hのカーブを交える。プロ入り後、フォークを習得。高校時代はカットボールやチェンジアップも混ぜた。
高校時代はフォームの安定やスタミナが課題とされていた。高校通算奪三振145に対し、与四死球61を記録するなど制球力にも課題があり、NPB通算与四球率は3.3に達している。日本ハム時代に捕手としてバッテリーを組んだ近藤健介は「リズムが出来てくればしっかりとコースにコントロール出来るが、四球から崩れるという失点パターンに注意している」と語っている。
野手
打撃センスも高く評価され、高校通算56本塁打を記録した抜群の長打力に加え、一塁到達まで3.8秒台の俊足、ノーステップで遠投90メートルという強肩を兼ね備える。
高校時代にはプロのスカウトから「高橋由伸タイ」と評された。
指名打者の難しさについては「極端な言い方をすると、4回代打で出場する様なもの。如何に集中しながらゲームに臨むかが一番大事だと思います」と話している。
打席数に比べて三振が突出して多く、例として2018年シーズンは367打席で102三振を記録している。これに対して2018年シーズン終了後に雑誌で「これも実力が足りないなりに、捨てた部分ではあります」「打率も出塁率も残しながら、求められているのは長打力だと思っているので」と回答をしている。

投手専念派
- 野村克也
当初は二刀流起用について「日本プロ野球界を舐めるな」と言った旨の意見を持っていたが、その後の活躍を見て翻意。二刀流を続ける事を勧めており、「あれだけのバッティングとピッチングが出来るなら、大賛成。今まで誰もやった事がない事をやるというのも、魅力である。『10年に1人の逸材』と呼ばれる者はよくいるが、プロ野球80年の歴史で、あんな選手は初めてだろう」と語っていた。しかし2017年4月のインタビューでは「『二兎を追うもの一兎をも得ず』にならないか」「ピッチャーは五体満足じゃなければ投げられない。全力投球は全身を使った仕事だから、どこのケガも本当はダメ。ただ、俺が監督だったら、大谷は文句なしにピッチャーで使いたいね。バッターにはいつでも転向できるけど、165キロを投げる選手なんて居ないんだから」と二刀流起用の懸念点を述べている。
- 張本勲
投手としての大谷を「あの投げ方を見ると、アメリカのバッターは打てないと思う」と称賛し、「二刀流は怪我するし、世界一のピッチャーになれるかもしれないのにそのチャンスを二刀流で怪我して逃すのはもったいない。このような逸材を二刀流で怪我して失うのは球界においての大損失だ」と述べ怪我のリスクの点から二刀流を批判したが、バッティングの技術があることも認めており、「あの打ち方を見たら、代打起用くらいだったら良い」とほんの一部だけ二刀流を認めている。
- ダルビッシュ有
「No.1になれる可能性があるとしたら投手なので。No.1になれる可能性を取ったが方が良い。(二刀流は)プロ野球の人気を考えれば見ていて面白いし興味がある事になると思うけど、本人がMLBに行きたいと思った時は絶対に足を引っ張る事になる」と述べ、投手に専念する事を推奨している。
- 高橋直樹
「大金を出して獲得する選手に、MLBはそんなリスキーな事はさせない。各チームとも、DHは最も年俸の高いスラッガーが打つだろうし、守る場所も無い。せっかく投手として可能性があるのだから、本気でMLBを目指すなら打者は早々に諦めるべきです」とコメントした。
- 二刀流起用経験選手
実際に二刀流の経験があるブルックス・キーシュニックは、「MLBに来たら両方やらせてくれる事は無い。両方をやっていたら色んな事が起きるからだ。例えば、自打球を足首や足のつま先に当てて骨折でもしたらどうする。特に年間に500〜2000万ドルも稼ぐ奴ならまず無理だ」と語っている。
また、大学時代に二刀流選手をしていたジョン・オルルドは、「おそらくプロのチームは、大谷が100マイルを投げられるなら彼を守りたがるだろう。そして、投手としてやらせたいと考えるはずだ。だって、守っていれば無理な体勢から投げなければならない時もある。そんな時に腕でも痛めたらどうするんだい」と語っている。ただ、ベストナインを2部門で受賞した2016年オフには、MLB機構が公式サイトで「伝説誕生」として大谷のダブル受賞を報じるなど、「二刀流」起用を念頭に置いて大谷に注目するメジャーリーグ球団も現れている。

打者専念派
- イチロー
「バッターをやればいいのにと思いました。すごいピッチャーはいくらでも出てきます。でも、あんなバッターはなかなか出てこない。実際にグラウンドで対戦した訳でも無い距離感の中での話ですけど、彼程のバッターは中々居ないと思います。」「(二刀流は)ピッチャーをやって、その翌日に外野を守れるなら両方やってもいいと思います。」と述べ、メジャーリーグでは大谷レベルの投手が希少ではないことを指摘し、打者寄りの二刀流、もしくは打者に専念する事を推奨している]。
- 高橋由伸
「絶対どっちかにしないといけないなら」という仮定のもとで、「僕が監督だったらバッターで毎日使いたい」「飛距離がすごい」と評価している。
- 長谷川滋利
二刀流にも賛成はしているものの、日本では松井秀喜に匹敵するあるいはそれ以上のホームランバッターで、打者に専念したら50本以上は打てる潜在能力を秘めた選手と評している。走塁にもすぐれ、ホームランも打てる点からバリー・ボンズタイプのバッターだと述べている。

人物
- 血液型はB型。
- 父の大谷徹は、岩手県立黒沢尻工業高等学校を卒業してから三菱重工横浜でプレーしていた元社会人野球選手。現在は金ケ崎シニアの監督。
- 母の加代子は元バドミントン選手として国民体育大会に出場した実績を持つ。
- 7歳上の実兄・大谷龍太は、かつて独立リーグの高知ファイティングドッグスに所属し、現在はトヨタ自動車東日本でプレーする社会人野球の選手。
- 好きな選手にはダルビッシュ有とクレイトン・カーショウを挙げている。
- 高校時代には野手としても高い評価を受けていたが、本人は投手に対する拘りが強く、「世界一の投手」を目標に掲げていた。「誰もやった事が無い様な事をやりたい。野茂英雄さんもそうですし、成功すれば高校からメジャーへという道も拓けると思う。160km/hの目標を掲げた時には「無理じゃないか」と言う声もあったが、そう言われると、絶対やってやるという気持ちになる。刺激というか、やる気になる」という考えから、高校3年時には日本のプロ野球を経ずに直接メジャーリーグ球団との契約を目指す意向がある事を明かし、「日本を選択した場合でも、肉体的ピークだという25歳でメジャーに挑戦していたい」「日本人投手として最初のアメリカ野球殿堂入りを果たしたい。メジャーで殿堂入りする為にはメジャーで最低15年はやらないといけないという話なので、30歳近くになってからメジャーに挑戦するのは遅いと思う」「マイナーリーグから這い上がってメジャーに行く事も魅力」と話し、日本ハム入団を表明した後も「やっぱり最終的にはメジャーリーグに行ってみたいと思いますし、自分の憧れている場所」と話した。アメリカで生活していく覚悟についても「その気持ちはあります」と話し、日米の文化や言語、野球の違いについては「合うかどうかというより慣れだと思っています。そういう意味も含めて、若いうちに慣れた方がいいと思うんです。だから不安はありません」と話した。
- 日本ハム時代にチームメイトだった上沢直之は「僕のほうが1学年上なのに平気でいじってくる。タメ口で話し掛けて来る時もある。まさにビッグフライオオタニサァンみたいな部分もある。でも、普段は礼儀正しい」と語っている。同じく鍵谷陽平は「投手と野手をやっているので全員に隔てなく接して話す事が出来ている。誰とでも気さくに話すし、言いたい事もしっかり言える性格。皆んなから親しまれている」と話している。
- プライベートでは外出を殆どせず、「二刀流をやろうとしている事を考えたら、我慢しなくてはいけない事が一杯ある」という方針から外出する際は監督の栗山英樹に許可を得なければならないが、本人は「制限されてもされなくても変わらないと思う。何したいとか特に無いですし、いいのかなと思います」と話している。「無趣味」とも公言しており、強いて挙げている趣味は読書とDVD鑑賞。読書については「その時にもよりますけど、読める時は1日で一気にいっちゃいますし、移動の際とか、時間があって眠くない時に読んでいます」と話し、漫画では井上雄彦の『リアル』や『スラムダンク』、寺嶋裕二の『ダイヤのA』等を読んだ事があると語っている。
- グローブには験担ぎでウェブに揚羽蝶をあしらったり刻印を施している。
- 好物はクレープ。ファイターズ時代にはコンビニエンスストアで生チョコクレープをよく購入していた。本人は洋菓子が大好物と語っているが、栄養管理のため比較的油分の少ない和菓子を食べる様にしているという。
- 高校時代の好きな教科は歴史で、「特に幕末が好きですね。日本が近代的に変わっていく為の新しい取り組みが多くて、歴史的に見ても大きく変わる時代。革命や維新というものに惹かれるんです」と語っている。
- 彼の専属通訳である水原一平と仲がよくプライベートでも関わりある。
- Shohei Ohtani stats MiLB.com
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